てとらにっき

バンドや機材•エフェクターの事や音楽の事をつらりつらりと書き綴っていきます。

■JUDITHというモノ

昔々「Gothic Night」という、ある意味伝説的な映像が発売されたから知ってる方もいらっしゃるんじゃないかな?

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今でもありがたい事に評価して下さる方がいるようで…

 

今まで一切語る事もなかったけど夏も近づいてきたし時間も経ったからもうそろそろいいかなという事で書いてみようか

 

まず、最初からちゃんと読める人はいるまいwww


読み方は「ユーディット」

 

確かJUDITHを始めたのは19歳の時だっけな?

どんな馴れ初めでこのバンドに加入したのかは今となっては思い出せないな…
じーさんに拾ってもらったんだろうな、多分(^ω^)

 

長くはない活動期間だったけど僕の長いバンド人生の中で一番濃密な時間だったと思うんだ
その時間が僕の音楽に携わる上での音楽性だけではなく取り組み方•音楽との接し方など全ての基準になった 

 

あの頃はバンドをやるワケでもなくローディーやりながら何となくプラプラしててその時に知り合ったのがじーさん

当時どこかのバンドに入る気もしなかったしバンドを新しく作る気力もない時にちょっとおもしろそうだからという好奇心で入ったような気がするな…
長い金髪の人がよくて面倒見がいい近所のにーちゃんのような人だった
「ちょっとお人好しすぎるんじゃない?」と随分年下の僕が思うくらいだもん(^ω^)
ただキレるスイッチは最後までよくわかんなかったけど( ˘•ω•˘ )
あとは何かとすぐ語りたがる
ガキんちょだった僕にはなかなかウザかったwww

 

バンド的には最初はドラマーもいたけど途中から打ち込みになって3人編成
3人編成になってからがじーさんの本領発揮だった
打ち込みは全部じーさんが名機ASR-10で作ってたけど今考えても凄いクオリティーだったと思うわ

本気でノイジーでギターとは思えぬ音を鳴らすギターとフレーズが動き回るワタクシのトリッキーなベース
非日常な空間を作り上げる打ち込みサウンドに時に叫び時に呪文のような観念的なじーさんのヴォーカリゼーション
僕が知ってる限り「ゴス」ではなく「ゴシック」を日本の中でステージで体現してる数少ない人だった

 

ちなみに僕の担当はベーシスト兼1人ヴィジュアル系担当www
ちびっ子と男子に意外と人気があった不思議な立ち位置(^ω^)

 

ライブは棺桶持ち込んだりライブの最中に長い金髪をハサミで切ったり暗黒舞踏のダンサーを呼んだりカルチャーショックの連発だったわ
あの当時随分斬新な事やってたと思う、きっと
ツアーに行く時も機材車の後ろに棺桶と有刺鉄線グルグル巻きのマイクスタンド乗っけて移動してたしwww

 

でもこのバンドをやってたおかげで「ゴシック」とは何なのかという事に触れる事が出来ていろんなバンドと知り合う事も出来た
全身全霊かけて自分の中のゴシックを徹底的に追求し続けるあの人をそばで見てたから僕は自分で「ゴシックやってます」なんて言えない
僕の中では「ゴシック」って音楽のジャンルとかではなく理念だと思ってる
そして音楽…いや、音は突き詰める為にあるんだ

 

そう思わせたのはあの人だ

 

そしてバンドをやる上で協調性も大事だけど何より音楽に対する自分の「エゴ」も大切にする事を教えてもらった

きっと音楽をやってる限りあの人の背中を追いかけながらやっていくんだろうな、と今でも思う

 

どこまで行っても

 

「Judith」=「聖蝋」なんだよ 


メンバーが言うんだから間違いない

 

僕はもうちょっとこっちでギターを掻き鳴らしとくわ
少し大人になったけどまたあそぼーぜ!じーさん!